事業領域拡大への挑戦
私たちの出発点、挑戦へのDNA
2005
未開拓分野から始まった、挑戦の歴史
会社設立
JR東⽇本グループの不動産事業の歴史においては、鉄道からの送客を図りやすい商業施設やホテルが中心であり、オフィス事業は商業施設やホテルを運営するグループ各社に点在していました。いわばオフィスは、未開拓の分野でした。しかしグラントウキョウに代表される東京駅⼋重洲⼝の開発構想を契機に、オフィス事業を担うプロパティマネジメント(以下、PM)会社の必要性が叫ばれ、グループ各社のオフィス事業を分割吸収合併して当社が誕⽣しました。未開拓分野への挑戦、これが当社の出発点です。
その後私たちは、「駅・街・人をつなぐ」という大きな夢を胸に、さまざまな挑戦をしていくことになります。
2007
複合ビルマネジメントへの第一歩
サピアタワー竣工
サピアタワーはオフィスとホテルの複合ビルです。オフィスビルのPMを目的として設立された当社にとって、24時間365日休まず稼働するホテルをテナントに持つビル全体の管理は初めての挑戦でした。以後、次々とJR東日本が開業させる大規模複合開発において、当社がビル一棟や街全体のPMを担う礎となったのです。
また同年5月には、サピアタワーの中に「東京ステーションコンファレンス(現在のステーションコンファレンス東京)」が開業します。当社直営の「にぎわい事業」の先鞭となる施設であり、「駅・街・人をつなぎ、新たな価値の創造をめざす」という企業理念の実現に向けての一歩を踏み出しました。
2007
真のオフィスPM会社への脱皮
グラントウキョウサウスタワー/ノースタワー 竣工
初めての本格的な新規テナントリーシングへの挑戦。仲介会社を挟まず、直接リーシングを行うことは、大手不動産デベロッパー系列のPM会社にはない当社ならではの事業スタイルです。
2008
デベロッパー事業へ
初の外部物件を取得
JR東日本の開発物件のPMとは別に、マーケットから成信恵比寿ビル(のちに恵比寿JEBL)を取得。当社自身による成長投資の第一歩を踏み出しました。
2011
にぎわい事業での新たな取組み
当社主催のイベント 第1回東京オトナ大学を 開催
サピアタワーのコンセプト「知的情報発信拠点」を実現するため、サピアタワーに入居している大学と共に「東京オトナ大学」を開催しました。
2016
10年越しの悲願だった、自社開発物件の誕生
JEBL秋葉原スクエア竣工
JR秋葉原駅周辺にJR東⽇本が所有していた⼟地を購⼊し、さらに周辺の建物を購⼊して⽤地を拡⼤し、より⼤きく整形なオフィスビルの開発に成功しました。種地の仕⼊れから約10年間の時を経て、悲願の⾃社 開発⼀号物件が開業し、不動産デベロッパーとしての⼤きな⼀歩を踏み出しました。
2016
本社移転
創業の地、八重洲から移転。新宿に本社機能を構えました。
2019
自己成長投資の加速、本格的なデベロッパー事業へ
マーケットからSOUTH GATE 新宿を取得
2018年にJR東日本が「変革2027」を発表。当社も中期計画で数百億円の自己成長投資計画を策定。その基幹投資案件としてSOUTH GATE 新宿を取得しました。
2020
プロパティマネジメントは、ビルから街全体へ
WATERS takeshiba開業
Waters takeshibaは複合⽤途を持つ本格的なまちづくりで、⽤途はオフィス・ホテル・商業施設・劇場まで多岐に渡ります。当社はオフィス部分のリーシングを⾏うことに加え、街全体のPMを担う存在となりました。特に劇場は当社が関わる初めてのエンターテイメント施設であり、混雑緩和や他施設との共存等、運営管理の⾯で当社に多くの挑戦の機会が与えられ、来る品川開発プロジェクトに向けた知⾒ももたらしてくれました。
2020
ワークスペース運営への挑戦
STATION SWITCH 横浜開業
当社初のBtoC事業、新しい働き方を提案するワーキングスペース「STATION SWITCH 横浜」が開業しました。
2021
不動産ファンドビジネスへの参入
JR東日本不動産投資顧問(株)設立
不動産アセットマネジメント事業の開始に向け、JR東日本とみずほフィナンシャルグループとともに設立しました。
2021
更地段階からのテナントリーシングにより、JR東日本をプロジェクト着工へと導く
KAWASAKI DELTA全体開業
複合開発ビルで初のカーボンニュートラル都市 ガス採用
都⼼に⽐べて賃貸オフィス市場が⼩さい川崎において、JR東⽇本グループ最⼤規模のオフィスビル開発には慎重論もありました。そのような環境下、当社は地道な企業訪問を重ねてニーズを持つ法⼈顧客を開拓しました。結果、開発構想は動き出し、ビル竣⼯時満室の状態で開業を迎えることができました。
カワサキデルタでは、ガスコージェネレーションシステムを導⼊しており、当社は使⽤するエネルギーとしてカーボンニュートラル都市ガスを採⽤し、Co2削減に資するサスティナブルなまちづくりを実現しました。
2022
2棟目となる自社開発物件
JR目黒MARCビル竣工
JR東日本の鉄道施設等の跡地を開発した住まいと働く場所が共存した多様性のあるまち「MEGURO MARC」内のオフィス棟として、自社開発二号物件「JR目黒MARCビル」が竣工しました。企画段階から竣工までの間、コロナ禍の影響もあり、さまざまな課題が立ちはだかりましたが、総力をあげてそれらを乗り越え、全社員のまちづくりへの思いが詰まった物件が誕生しました。
2022
商号変更と本社移転
垣根を超えたコミュニケーションが生まれるオフィスへ
商号を株式会社JR東日本ビルディングに変更し、本社を2016年に取得したSOUTH GATE新宿へ移転しました。「開放的・主体的・進化」を新オフィスのコンセプトとし、グループアドレスの導入や、集中席やWEB会議用ブース、コミュニケーションを活発化させるオープンエリアなど、仕事に合わせたワークスペースを選択できるよう、新しい働き方に対応し、かつ生産性の向上を実現するためのこだわりを詰め込みました。この新オフィスは、移転や新しい働き方について検討されている企業に対し、レイアウトプランや運用面でのご紹介等の場面においても活用されています。
2023
4年ぶりのリニューアル開催
東京サピアアカデミー&東京サピアコミュニティ
2011年より著名人による講演や、サピアタワーに入居している大学講師陣による幅広い分野の講義を行ってきた「東京オトナ大学」の名称を変更し、新たに入居企業による講義を加えて「東京サピアアカデミー」としてリニューアル開催しました。また、オフィスワーカーのCS向上とテナント同士の交流機会創出のため、サピアタワーの入居テナントを対象とした初のイベント「東京サピアコミュニティ」も開催し、オフィスがただ「働く」ための場に留まらず、コミュニケーションの活性化助長・アイディア創出を促進する場への進化に踏み出しました。
2023
エリアマネジメントの推進
MEGURO MARCまちびらき
複合開発のMEGURO MARCの全棟完成に伴い、まちびらきをしました。街の環境を良好に保ち、豊かな時間を創出するため、各事業者と共に一般社団法人MEGURO MARCを立ち上げ、街区や周辺エリアのエリアマネジメント活動をスタートしました。
2024
STATION WORKの事業移管
オフィスビル運営との相乗効果の実現をめざす
JR東日本が運営していた「STATION WORK」事業を移管し、当社による運営がスタートしました。STATION WORK事業の収益拡大はもちろん、オフィスビル運営事業との親和性による相乗効果を実現するとともに、新たなビジネスへの挑戦を通して、これからも当社の成長に向けた事業領域の拡大を進めていきます。